(読売新聞より引用)
中高年の健康増進を目的に、伊達市が昨夏から始めた健康運動教室が効果をあげている。年齢や体力、日常生活の活動量に応じ、無理のないプログラムに沿って運動を促すのが特徴で、受講した1期生の体力年齢は3か月で平均6・5歳若返った。4月から健康診断制度「特定健診・保健指導(メタボ健診)」が始まり、中高年の健康づくりが注目される中、参考になりそうだ。
年齢が比較的高いため、運動内容は、いすに座ったまま太ももの筋肉を鍛える「ひざ伸ばし」や、あおむけになってひざを曲げ、少し肩を上げて腹筋を鍛える「上体起こし」、自転車型トレーニングマシンを使った有酸素運動やウオーキングなど、誰でもできるメニューになっている。教室がない週3日は自宅で行う。参加者には1か月ごとの実績をまとめて通知するが、目標に対し100点満点で何点かを知らせるなど、わかりやすく運動を促す工夫もある。
1期生161人の平均年齢は63・7歳で、スタート時の体力年齢は69・9歳だった。これが3か月後、年相応の63・4歳になった。
肥満度を示すBMI値(体重を身長の2乗で割った数値)も、肥満を示す25以上が当初61人いたが、6か月後は、うち14人が25未満になった。また、全体的に血糖値や中性脂肪などの数値が下がったという。
1期生からは「ひざや腰の痛みが軽くなった」「肩こりがなくなった」などの声が聞かれたといい、161人のうち135人が、半年後も引き続き「継続者」として教室に通っている。
市は、この成果とメタボ健診のスタートを見越し、今年2月からの2期生は、対象を40歳以上に引き下げ、現在134人が通っている。